37歳、本職は用具係のマネジャー。それが突然、北米アイスホッケーリーグ(NHL)のハリケーンズのゴールキーパー(GK)として公式戦にデビューした。 先月31日の敵地ライトニング戦。体調不良でベンチ入りできない控えのGKに代わり、万が一の事態に備え、用具係のジョージ・アルベスさんは試合開始約2時間前に契約した。契約金は500ドル(約5万8千円)で、急きょ名前入りのユニホームも支給された。 1―3でほぼ負けが確定していた試合終了間際、チームが粋な演出をしてくれた。残り7・6秒から出場。シュートを1本も受けなかったが、アルベスさんは年が明けても、「思い出すと、こみあげてくるものがある」と涙ぐみながら、地元メディアに語っている。米マサチューセッツ州ボストン出身で、NHLのマイナーでプレー。引退後、ハリケーンズの用具係として働き、約5年前に今のマネジャー職に就いた。