「一日見ても飽きない」。そんな時計が、ネットで話題です。パネルの上の「墨汁」が変化をしながら、数字が現れてきます。正真正銘のアナログ時計ですが、どこかアートな雰囲気。あるいは、生き物のようにも…。「Ferrolic(フェロイック)」という名のこの時計。現在、世界24台限定で、一つ8300ドル(約100万円)で販売されています。世にも奇妙な時計に込められた思いとは? 生みの親であるオランダ人デザインナーのゼルフ・クーマン (Zelf Koelman)氏に、聞きました。 【フォトギャラリー】定価100万円 まるで生き物「一日見ても飽きない」時計 フェロイックに使われているのは、磁性流体(ferrofluid)という物質でです。1963年にNASAが開発しました。もともとは、無重力状態でロケットの液体燃料を運ぶ際のアイテムとして開発されました。直径が10nm(ナノメートル=10億分の1メートル)