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「世界がどんどん走るサッカーをしているのに、南アフリカW杯以降、日本ではポゼッションという言葉が流行ってしまった」 杉本龍勇(岡崎慎司の専属フィジカルコーチ) 日本のサッカーには何かが足りない――。ブラジルW杯における日本代表の惨敗を見て、多くの人がそう感じたのではないだろうか。 技術水準が上がり、経験も積んで、戦術の引き出しも増えた。なのにW杯で1勝もできなかった。メキシコ人のアギーレが来ても、ボスニア・ヘルツェゴビナ人のハリルホジッチが来ても停滞感が漂い続けているのは、重要な何かが欠けているからに違いない。 そんなことを考えているとき、答えのひとつを示す人物に出会った。 フィジカルコーチの杉本龍勇(法政大学教授)だ。 陸上選手だった杉本はベルリン留学を経て、清水エスパルスのフィジカルコーチなどを歴任し、2012年から岡崎慎司の専属コーチを務めている。ブラジルW杯前には吉田麻也の指導も行
ブラジルW杯での惨敗以後、2015年開催のU-17、U-20W杯の出場権を逃すなどネガティブな結果と危機感が漂う日本サッカーだが、このYahoo!ニュース個人の場を用いて育成を軸に日本サッカーの発展を真剣に、ポジティブに考えることができるような話題や記事を提供していきたいと考えている。そこで今回から2回に渡り、スペインサッカーに果敢なチャレンジを挑んだある日本人選手がプロ予備軍の大学生に語った言葉を紹介したい。 彼の名は、中原健聡(なかはら・たけあき)。 2014年3月にスペインでの挑戦に終止符を打った中原氏は、新たな夢である学校の創立・経営を目指して教育者としての新たな人生をスタートさせている。しかし、スペイン挑戦の最後には現FCバルセロナの指揮官ルイス・エンリケが率いていたセルタ・デ・ビーゴでトライアウトのチャンスを掴み、最終的に契約には至らなかったものの、エンリケ監督の指導や評価を受
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