アジアの本・文字・デザイン―杉浦康平とアジアの仲間たちが語る 作者: 杉浦康平出版社/メーカー: DNPグラフィックデザインアーカイブ発売日: 2005/06メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 13回この商品を含むブログ (16件) を見る 杉浦康平と韓国のデザイナー、アン・サンス(安尚秀[Ahn Sang-soo]、1952年、韓国忠州生まれ)のハングルという文字の実験をめぐる対話は大変興味深い(本書103–111頁)。特にハングルの音楽性、平仮名には不可能に思える音楽性に驚いた。杉浦康平も驚いているハングルの音楽的特性とは、アン・サンスによれば、 ハングルは組み合わせによって、新しい音を作ることができるという開かれた構造をもつ文字です。(105頁) たしかに、昨日紹介したように、ハングルには音声を表示する字素がその固有の位置で機能するという大きな特徴がある。それをアン・サンスは
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