【ワシントン=古森義久】米国のオバマ次期大統領は長年の喫煙者だったが、大統領選にのぞんでからは禁煙の決意を言明してきた。ところがオバマ氏を支援するリベラル系の著名コラムニストが20日、「彼にたばこを吸わせよう」という題のコラムで、大統領としての冷静さを保つためなら禁煙しなくてもよいではないか、と提案した。 オバマ氏が学生時代から喫煙を続けてきたことは、同氏の自伝「父からの夢」にも再三、記されている。「私はタバコに火をつけた」とか「たばこの煙を吐いた」という記述が多いのだ。2004年に上院選に立候補したときも、報道陣のいないところで喫煙し、「オバマ氏の秘密のスモーキング」と評されていた。 しかし、大統領への出馬を表明した昨年2月にはミシェル夫人に禁煙を約束したと言明し、ニコチン・ガムを服用して喫煙をやめると宣言した。 オバマ氏が果たしてその後、完全に禁煙したかどうかは不明だったが、リベラル派