知らない町に出かけたとき、道沿いに見かけるとつい立ち寄ってしまう場所がある。農産物直売所だ。 普通のスーパーの野菜売場が特別好きだというわけではない。それでも、農産物直売所と聞くとなぜだか入ってみたくなる。それはきっと、直売所には独特の魅力があるからだと思う。 そう言えば農産物直売所に入ると、いつも気分が高揚する。他のお客さんもなんとなくエキサイティングになってはいないだろうか。農産物でハイテンション。どうしてそういうことになるのか、実際の様子を見ながら考えてみたい。 (小野法師丸) ハイテンション1:知らない野菜がある 野菜という日常的で比較的地味にも思える品物を取り扱っているにも関わらず、どういうわけだかテンションが上がる農産物直売所。その謎を考えてみたいわけだが、その理由はまず扱っている品物自体に特徴があることだろう。