小松弘幸さんは日本の大学院博士課程で数理・計算科学を専攻、日本語予測入力システムなどを開発する若手研究者だった。その彼がインターンで3カ月を過ごしたのが、米国カリフォルニアにあるGoogle本社。2004年8~10月のことだ。 「社内のメンバーとして、Google Suggest日本版の開発などを行いました。ただ、仕事は振ってくるわけではないので、自主的に動いて、チームをつくってという形です。入社してわかりましたが、来た人はすぐに働かせる会社なんです(笑)」 帰国して大学院に戻り、今年の4月から正式入社。開発対象は幅広いが、注力しているサービスのひとつはGoogleローカルのモバイル版。こう聞くと日本版へのローカライズと思う人もいるだろうが、全社的な開発体制はかなりフリーかつ共同的だ。 「このサービスの開発チームは、日本を含めて本社、ニューヨーク、オーストラリア、中国を中心に動いています。