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ブックマーク / umedamochio.hatenadiary.org (13)

  • My Life Between Silicon Valley and Japan - 総表現社会と村上春樹の言葉

    柴田元幸著「翻訳教室」を読んでいたら、柴田教授の東大の授業に村上春樹が遊びにやってきたときの模様が収録されていた。「ウェブ進化論」で書いた「総表現社会」ということとの関連で、たいへん面白かった。 翻訳教室 作者: 柴田元幸出版社/メーカー: 新書館発売日: 2006/02/01メディア: 単行購入: 10人 クリック: 140回この商品を含むブログ (93件) を見る村上春樹は、真偽のほどはともかく、自作へのプロ(批評家・文芸評論家など)による評価・評論はいっさい読まないと公言している。それで柴田氏が、じゃあ「読者の声は聞かれますか?」と村上春樹に問うた。以下がそれへの村上の回答とさらに続く問答である。 村上 インターネットでウェブサイトをやっていたときは全部読みました。僕がそのとき思ったのは、一つひとつの意見は、あるいはまちがっているかもしれないし、偏見に満ちているかもしれないけど、全

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  • My Life Between Silicon Valley and Japan - Web 2.0が嫌われる理由

    何か新しい概念が提唱され、新語が定義され、Hypeが生まれ、カネが流れ、そのHypeのまわりに会社がたくさんでき、メディアが騒ぎ出す。それで試行錯誤の末、新しい概念が正しかったことが証明される場合もあれば、間違っていたことが後になってわかることもある。その過程で稼ぐ人もいれば損をする人もいる。こんなことは、IT産業で、これまでに何度も何度も繰り返されてきたごくごく当たり前のことである。 むろんこういうプロセス自身を「嫌いだ」と思う人がいるのは自然だ。IT産業におけるイノベーションのベースにあるチープ革命の進行は暴力的ですらあり、ITは既存の組織や枠組みを壊す性格を持つから、それ自体を好ましくないと思う人たちも数多くいる。 しかし「Web 2.0」を巡る感想・印象の類を聞いたり読んだりして思うのは、どうも普通の新語以上に「Web 2.0」には、ある種の人々から「嫌われる理由」が何かあるようだ

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  • My Life Between Silicon Valley and Japan - 産経新聞7/4正論

    ネットの開放性は危険で悪なのか 巨大な混沌こそがフロンティア (梅田望夫) 《“遅れた米国”の底力とは》 インターネットの真の意味は、不特定多数無限大の人々とのつながりを持つためのコストがほぼゼロになったということである。 ネット社会という言葉で示されるように、インターネット上には、善悪、清濁、可能性と危険…そんな社会的矛盾の一切を含んだ混沌が生まれた。そして「次の十年」を考えれば、好むと好まざるとにかかわらず、その混沌がより多くの人々のカネや時間を飲み込んでどんどん成長し、巨大化していくに違いない。 日の携帯電話とブロードバンド(高速大容量)のインフラは、ほぼ世界一の水準にある。「光ファイバー接続でインターネットを家庭から安く使える」なんて話をアメリカ人にすれば、憧れのまなざしで日を見つめる。インフラ面ではもう日米大逆転が起きてしまったのだ。 私たちより上の世代には「IT(情報技術

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  • My Life Between Silicon Valley and Japan - 「ブログは面白いな」と改めて思った

    雑誌や新聞の原稿の締め切りが重なっていて、ここに何か書いている場合じゃないんだけれど、あんまり面白いので、朝起きるとどうもこっちを書いてしまう。それで他のことが押せ押せになっていく昨今だ。 トラックバックいただいた「勉強のできない人から職を奪う生き方の提案」 http://deztec.jp/design/05/06/25_job.html を是非読んでほしい。このエントリーの一つ前に書かれた「梅田望夫さんが見ている、どこか遠い世界」 http://deztec.jp/design/05/06/23_real.html だけだと色々な読み方ができてしまうが、この二つをセットに読むと徳保さんというこの二つのエントリー筆者の凄さがよくわかる。 宮台真司が「まったり生きろ」と言い、森永卓郎が「年収300万円幸福論」を説く中で、「そこまで書いちゃまずいだろう」という(たぶん)自己規制ゆえに書けなか

    My Life Between Silicon Valley and Japan - 「ブログは面白いな」と改めて思った
    hirokiea
    hirokiea 2005/06/27
    人はパンのみに生くるにあらず的な。
  • My Life Between Silicon Valley and Japan - 「これからの10年飲み会」で話したこと、考えたこと

    今野純くん http://jkonno.exblog.jp/ 主宰の「これからの10年飲み会」に昨夜招かれた。早寝早起きの僕としては珍しく帰宅が深夜になった。とても楽しい会であった。「ウェブ社会[当の大変化]はこれから始まる」 http://www.shinchosha.co.jp/foresight/web_kikaku/u105.html でも詳述したように、コンテンツ世界の需給バランスがこれから崩れる。コンテンツとはデジタル化可能な情報すべてを意味する。そしてそれは「次の10年はどういう時代か(6): Peer Production」 http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20050614/p1 で紹介したエール大学Yochai Benkler教授のこの発言でわかるように、 There's a subcategory of things that ca

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    hirokiea
    hirokiea 2005/06/19
    めずらしく飛躍が。コミュニケーションこそ補うべく「はてな」があるのでは思う。
  • オープンソース開発者はロックスター? - My Life Between Silicon Valley and Japan

    4日前に書いた「「オープンソース開発者の7割がヨーロッパ」は当? 」 http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20050516/p1 の内容が今も気になっている。マイクロソフトのバルマーへの質問者(記者)の質問の中に「200万人のオープンソース開発者のうち、7割がヨーロッパ、7割が25歳以下」とさらりと書いてあって、この数字のソースがよくわからないからだ。 ただ4日前のエントリーを読んだ友人たちからは、「そうねぇ。確かにオープンソース関係で付き合い始めた相手に、ヨーロッパ人、多いなぁ」とか「ヨーロッパは、30歳くらいまで働かずに大学にいる連中がものすごく多いものねぇ」とか、そういう声が聞こえてきた。僕も「ヨーロッパ7割」はちょっと多いかもしれないけれど、アメリカ比率が低いことだけは確かだなということははっきりとわかってきた。そしてこれはもの凄く重大なことなのだ

    オープンソース開発者はロックスター? - My Life Between Silicon Valley and Japan
  • ロングテール論Update - My Life Between Silicon Valley and Japan

    いくつかロングテール関連でUpdateしておこう。 まずは「Googleとロングテール」について、家「The Long Tail」ブログの「Eric Schmidt, Longtailer」 http://longtail.typepad.com/the_long_tail/2005/05/google_longtail.html から。Googleが最初に獲得できたのがロングテール・カーブの真ん中で、その層をシュミットはこう定義し、 Well-run, mid-sized businesses, smart people solving interesting problems. その左側(大手)と右側(零細・個人)にそれぞれ未開の新市場が残っており、今攻略中であると語っている。 So [we went] in both directions last year. By going a

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  • My Life Between Silicon Valley and Japan - 次の10年はどういう時代か(2)

    はてなブックマークは、自分が書いたもののうち、どれがどのくらい評価されたかを示す指標としても面白いが、たとえば http://r.hatena.ne.jp/feed/http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/rss で一覧できるように、これまでのベスト3は、今現在ブックマーク71usersで、「Blog論2005年バージョン(2)」と「次の10年はどういう時代か? 」と「「知的生産のための道具」としての「はてなブックマーク」」が並んでいる。それらを改めて読んでみたが、「次の10年はどういう時代か?」は、大仰なタイトルの割に中身が薄いなと思ったので、同じタイトルに番号を振りつつ、思いついたときに書き足していくことにしたいと思う。 昨日はロジャー・マクナミーの講演をご紹介したが、その中でロジャーは、 How did we get here? The technolog

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  • My Life Between Silicon Valley and Japan - Wisdom of crowds

    これからのネット世界を考える上で「Long tail」と並んで重要なコンセプトだと思うのが「Wisdom of crowds」である。 The Wisdom of Crowds: Why the Many Are Smarter Than the Few and How Collective Wisdom Shapes Business, Economies, Societies and Nations 作者: James Surowiecki出版社/メーカー: Doubleday発売日: 2004/05/25メディア: ハードカバー クリック: 70回この商品を含むブログ (12件) を見る約1年前にこのが出版され、以来色々なところで多くのことが書かれている。が出版された直後に書かれたのが、山口さんのBlog「H-Yamaguchi.net」のこのエントリーである。 http://w

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    hirokiea 2005/05/07
    意見集約のための優れた「システム 」
  • My Life Between Silicon Valley and Japan - Blog論2005年バージョン(7・これで完結)

    一連の議論を総括した「デジモノに埋もれる日々」の「「産業」よりも「文化」- 国内のブログとネットコミュニティ」 http://c-kom.homeip.net/review/blog/archives/2005/05/post_189.html を是非読んでいただきたい。今の日Blog世界の状況は、まさにこのまとめの通りであると思う。いつも感心するが、デジモノ氏の「まとめ」力は抜きん出ている。 極上のラーメンいたい 政治・社会や経済・金融・ビジネスといった真面目な議論の分野では、ネット上のコミュニティがその界隈に影響を与えるほど強い力を持ち得たというストーリーには今のところなっていません。その一方で、様々な趣味世界の情報を追求するという目的では、日のネットコミュニティは大きな力を発揮し続けています。 政治・社会や経済・金融・ビジネスといった真面目な議論が沸騰することを望まれていた

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    hirokiea 2005/05/04
  • Blog論2005年バージョン(2) - My Life Between Silicon Valley and Japan

    出張前に書いた「ブログのPage Viewについて」 http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20050413/p1 などを巡って連鎖的に書かれたものを読んで、日Blogは明らかに米国のそれとは異質な方向へと進化しているのではないかという気がした。アメリカは実名Blogが多く、日は匿名(ペンネーム)Blogが多いというのもよく言われていることだが、それとも関連するのかもしれない。アメリカに住んでいて思うのは、アメリカ人の自己主張の強さ、「人と違うことをする」ことに対する強迫観念の存在である。彼等は「オレはこういう人間だ、私はこう思う」ということを言い続けてナンボの世界で生きているから、Blogというツールもそのための道具として使われる。日はそうシンプルではない。「楽しんでいただけましたか?」的なサービス精神旺盛で面白さを追求しているのが、日の人気B

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    hirokiea 2005/04/30
  • はてなの取締役に - My Life Between Silicon Valley and Japan

    このたび、株式会社はてな取締役に就任することになった。 http://hatena.g.hatena.ne.jp/hatenapress/20050328 シリコンバレーでベンチャーキャピタルを共同経営しているが、日のベンチャーへの格的参画は僕にとって初めてのことである(件はシリコンバレーのパシフィカファンドとは無関係)。大きな責任を伴う新しい仕事に、身の引き締まる思いがする。 はてなの経営に参画する決心をしたのはなぜか。 今日はそのことについて少しだけ書こう。 はてなへの参画を決心したのは、はてな創業者・近藤淳也に大きな可能性を感じたからである。世の中に、優秀な人というのは想像以上にたくさんいるものだが、不思議な人間的魅力を伴う「器の大きさ」と「動物的な強さ」を併せ持つ個性に出会うことは滅多にない。初対面のときに、近藤にはそれがあると直感したが、しばらく付き合っていくうちに、その直

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    hirokiea 2005/03/28
    素晴らしい。
  • My Life Between Silicon Valley and Japan - ロングテール論について

    トラックバックをいただいた http://asakura.g.hatena.ne.jp/asakura-t/20050309 ので、簡単に補足しておこうと思う。 ロングテール論は、ミクロに見たときに「マスからニッチ」へのシフトが起こるというような話ではない。マクロに見たときに、「マスの集積」よりも「ニッチの集積」のほうが市場が大きく、ネット事業ではリアル世界とのコスト構造の違いから、その「ニッチの集積」を効率よく追求可能になった、ということを論じているものだ。マクロに「ニッチを集積する」ことはネットなしにはできなかったし、大組織のコスト構造では相変わらず「ニッチを集積する」ことは収益性という観点からできない。ミクロに見たときにニッチがマスと同等の価値を持つ(そういうケースも稀にはあるかもしれない)とか、ニッチがマスになれる(そういうケースも稀にはあるかもしれない)とか、そういう議論ではない

    My Life Between Silicon Valley and Japan - ロングテール論について
    hirokiea
    hirokiea 2005/03/13
    longtail。梅田望夫さん本人による解説。
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