日本には、テグタンスープと呼ぶ韓国料理が2種類あります。まずは真だらを具材にする、韓国で昔から食べられてきた伝統の魚介スープ。身だけでなく頭やアラ、白子、魚卵などを使うピリ辛のスープです。 せりや豆もやし、大根、ねぎなどの野菜がたっぷりで、にんにく、しょうが、唐辛子などの香辛料を効かせます。真だらは白子が大きくなる冬が旬のため、寒い季節に人気のあるスープ&鍋料理です。 日本の焼肉店でテグタンスープというと、牛テールやすじ肉、牛塊り肉のスープが出てくるのがほとんどです。こちらも野菜をふんだんに使い、にんにくやしょうが、唐辛子などの香辛料を効かせた辛いスープ。 韓国の大邱(テグ)市の名物スープで、現地では「タロクッパプ」と呼ぶのが一般的です。テグタン(大邱のスープ)と呼ぶのは、それ以外の地方や日本だけ。いまは、お店ごとにいろいろとアレンジされた、和製韓国料理といっても過言ではありません。