パナソニックが一般住宅を宿泊施設として活用する「民泊」の普及をにらみ、和風の住宅設備を活用した民泊リフォーム事業に乗り出した。関西では空き家の活用支援や通信サービスなどで、民泊ビジネスに乗り出す企業が相次いでいる。パナソニックは、住宅リフォーム事業の新たな収益源になるとみている。(橋本亮) 古民家を再現 JR大阪駅北側の複合商業施設「グランフロント大阪」内のショールーム「パナソニックセンター大阪」に昨年12月、ひときわ目を引くスペースが登場した。 古民家を再現したスペースで、美しく黒ずんだ柱やはりと、しっくい調の紅白の壁がコントラストを織りなす。民泊施設としてリフォームした住宅をイメージしたものだ。 和風仕様の側板を選べるようにしたシステムキッチンや障子付きの収納棚、正座が苦手な外国人向けに椅子として利用できる畳コーナー収納「畳が丘」などを展示。高級な和風旅館か、日本料理店にでも入ったよう