青森県営住宅の家賃の累積滞納額は昨年度で1億7569万円に上り、過去最高額を更新したことが県建築住宅課のまとめでわかった。 1世帯あたりの滞納額は最高で428万円。滞納したまま退去して所在が分からなくなるケースも後を絶たず、県は債権回収を専門とする民間会社に回収業務を委託することを決めた。 建築住宅課によると、累積滞納額は年々増加の一途をたどり、2001年度には1億円を突破した。この年には、徴収業務などを担当していた県住宅供給公社による巨額横領事件が発覚。事件を契機に、家賃の支払いを拒む入居者が増加し、同年度の滞納額は年度ごとの額としては過去最高の4000万円を超えた。 このため翌02年度以降、滞納している世帯の家賃回収は県が直接担当し、ここ5年間の各年度の滞納額は2000万円台に抑えてきた。ただ、滞納したまま退去し、所在不明になると回収は難航。16日現在、滞納世帯のうち、すでに退去してい