楽天技術研究所の代表である森正弥氏とRuby開発者まつもとゆきひろ氏インタビュー前編では、楽天でのRuby導入とROMAおよびfairy開発プロジェクトの始動について紹介した。今回の中編では、6月21日のRuby会議の講演でも発表される予定であるROMAとfairyの仕組みを中心として両氏のインタビューをお送りする。 森:おっと(笑) まつもと:一応、Ruby会議では「このようなことをやっています」ということを話すつもりです。でも、正直言ってみなさんの前で見せるようなものはあまりないですよ。 森:私たちが作っているのは、例えば画像処理技術のようにビジュアルがはっきりあるものではなくて、目に見えないものです。それなので、Ruby会議ではプレゼンテーションでコンセプトを説明することにしました。ROMAはコンピュータが環状につながっているイメージを、ローマのコロッセウムになぞらえて見せていく予定