プロ経営者として知られる前カルビー会長兼CEOの松本晃氏。今年6月にRIZAPグループに移籍したが、10月1日付でCOO職を突然外れた。創業者の意向をくむ幹部と経営方針が対立しており、プロ経営者を生かし切れない日本企業の課題が浮かぶ。 前カルビー会長兼CEO(最高経営責任者)、松本晃氏を経営陣に迎え入れたフィットネス大手、RIZAPグループが、松本氏が示す経営方針を巡って揺れている。10月1日には松本氏のCOO(最高執行責任者)職を外し、代表取締役のまま構造改革担当の“専任”に就けた。 松本氏といえばカルビー会長に就任した2009年6月から退任までの9年間で同社の売上高を2倍近くに伸ばした実力経営者。その手腕を評価したRIZAPグループの創業者、瀬戸健社長が自ら口説き落として招いたばかりだった。だが、改革は進められず、その能力を生かし切れないままになっている。何が起きているのか。 RIZA
LIXILグループは10月31日、創業家の潮田洋一郎取締役会議長が11月1日付で会長兼CEO(最高経営責任者)に就任すると発表した。藤森義明氏、瀬戸欣哉氏という2人のプロ経営者から創業家に大政奉還する格好となる。その潮田氏が11月2日、日経ビジネスの独占インタビューに応じ、トップ復帰の経緯を激白した。 いつ、どのように復帰を決断したのでしょうか。 潮田洋一郎氏(以下、潮田):最終的に決めたのは10月ですが、8月から集中的に話し合いをしてきました。ただ今年の初めから後継者育成計画は実は作っていたんです。指名委員とヒアリングも一通りしてきました。それは瀬戸さんも知っていたと思う。それに瀬戸さんは『あなたが私を採用したのだから、あなたがまたやりたいときは言ってください』とずっと言ってくれていた。 なぜ、復帰する必要性を感じたのでしょう。10月31日の記者会見ではLIXILグループという純粋持ち株
みなさまごきげんよう。 フェルディナント・ヤマグチでございます。 今週も明るく楽しくヨタ話からまいりましょう。 所用があり、週末は超駆け足でハワイに行って来ました。 機材はボーイング787。ジャンボの時代よりも飛行機は確実に快適になっていますね。カーボンを多用した効果で振動が少なく乗り心地は良いし、燃費も良い。電気系のトラブルさえなければ787は本当に良い機材です。
つい先日、経団連会長の会長執務室にこの5月、はじめてパソコンが設置されたという読売新聞の報道があって、その新聞記事のスクリーンショット(スクショ)を貼り付けたツイートが大量に拡散されている。経団連会長に就任した日立製作所の中西宏明会長がパソコンがないことに驚き、導入したのだという。 ネット内の人々の反応は 「えっ? いままでパソコンも使ってなかったわけ?」 「じゃあどうやって外部と連絡をとっていたんだ?」 という素朴な疑問からはじまって、やがて大喜利に発展した。 「経団連って竜宮城だったのか?」 「会長がメールアドレスを持つのもはじめてらしいぞ」 「ってことはつまり歴代のボスはメールを使ってなかったわけか?」 「もしかしたら、指示は竹簡に毛筆とかか?」 「移動は大名駕籠だな」 「まあ、ちょっと遠めの行き先には牛車ぐらい使ってると思う」 「実際、インターネットが来ない環境下で、外部とはどうや
ロシア極東ウラジオストクで9月12日に開催された日中首脳会談で、握手を交わす安倍晋三首相(左)と習近平国家主席(写真:新華社/アフロ) 安倍晋三首相が25日から27日にかけて訪中する。習近平政権になってから初の日本首相による公式訪中であり、苛烈な米中貿易戦争で苦戦している中国にとってこの日本首相訪中への期待は並々ならぬものがある。果たしてこの訪中を契機に日中関係はどのように変わるのか。あるいは変わらないのか。訪中直前にこれまでの日中関係の推移と今後の予測について、整理しておこう。 ちょうど私は北京にいて、この数日、体制内学者や民間研究所のアナリストにきたる日本首相7年ぶりの訪中に対する中国側の期待や見立てを聞きまわっていた。彼らの自由な発言空間を守るために、その名は出さないが、それなりに政権の内情に通じ、また政策に影響を与える立場にいる人たちである。彼らは共通して、この訪中が日中関係の新時
人間の歴史は、有害生物との戦いの歴史でもある。 マイクロソフト創業者のビル・ゲイツが率いるビル&メリンダ・ゲイツ財団は2014年、「地球上の人間は1年間に、どの動物にどれだけ殺されているか」とのレポートを公開した。 そのランキングのトップは「カ」だった。カはマラリアやデング熱などを媒介し、年間72万5000人もの人間が命を落としているという。続いてヘビは5万人、噛まれて狂犬病などを発症するイヌは2万5000人の人類の命を奪っている。ちなみにライオンに襲われて殺される人間の数はわずか100人、サメはわずか10人である。 日本ではあまり馴染みがないが、アフリカ原産の吸血性のハエ、ツェツェバエによる感染症では年間1万人が死亡している。近年では、ヒアリの脅威が国内で報道された。 意外にも、小さな昆虫が人類の脅威になっているのである。 こうした害虫から、人間社会を守っているのが、殺虫剤を手がけるメー
顧客とユーザーを結びつける『リボンモデル』 リクルートは、学生を採用したい企業(顧客)と、就職先を探している学生(ユーザー)とをマッチングさせる事業からスタートした。今では顧客企業のニーズは学生採用だけでなく、「人材派遣」「販促メディア」「人材メディア」に拡大し、ユーザーは、ビジネスパーソン、起業家、10代・20代の若者、主婦、シニアなどに拡がった。リクルートの顧客企業とユーザーの裾野は極めて広く、裾野の「結節点」は、新規事業やステークホルダーの情報が集まる強力なプラットフォームになった。 顧客企業とユーザーが左右に広がり、中央の結節点にリクルートが位置して、全体像を描くとリボンのような形をしているので、同社はこのビジネスモデルを『リボンモデル』と呼んでいる。このプラットフォームを強化する仕組みは2つの取り組みで成り立っている。 (1)優れた新規事業の表彰と情報共有 (2)シリコンバレー型
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