このほどジブリ最新作『思い出のマーニー』が公開されましたが、コアなアニメファンからは『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』以降のジブリ作品にどこか物足りなさを覚える、との声も。この理由をジブリの鈴木敏夫プロデューサーとドワンゴ会長・川上量生氏、作家の朝井リョウ氏が分析。そこから見えてきたのは、宮﨑駿監督の持つ「理想を失わない現実主義」というポリシーだった。(ニコ論壇より/part3) 原作は売れていなかった『ナウシカ』鈴木敏夫氏(以下、鈴木):だから、(原作をヒットさせて映画化へもっていくために)ページを薄くして……。 川上量生氏(以下、川上):大きくして。 鈴木:それで値段を安くすればね、いっぱい買ってくれるんじゃないかって。 川上:その時、普通の単行本って360円だったんですよね。ナウシカは330円で、しかもデカかったんですよ。 鈴木:最初のは280円なんですよ。 川上:そうなんです
