死者15人、負傷者2300人以上を出した新潟県中越沖地震は16日、発生から6年を迎えた。14人が亡くなった同県柏崎市では市主催の献花式が行われ、遺族や会田洋市長ら約50人が参列。地震発生時刻の午前10時13分に合わせ、黙とうをささげた。 地震で母親を失った元井春夫さん(58)は「(震災の記憶を)忘れてはいけない。後世に代々伝えていかなければならない」と話した。 終了後、会田市長は報道陣に「長い苦しい復興の日々がきのうのように思い出される」と振り返り、「原発が停止していることもあり、産業、雇用に大きな影響が出ている。産業復興、地域の活性化に全力を挙げる必要がある」と述べた。 柏崎市は昨年まで、県などと合同で大規模な追悼式を開いていた。復興にめどが付き、発生から5年を過ぎたことを一区切りとして、今年から規模を縮小した。 中越沖地震は2007年7月16日に発生。柏崎市や刈羽村などで最大震