花伝書は最強のビジネス書であると題して、前回は主に社員教育についてお話ししました。キャリアをどう重ねていって、真の花を身につけるか。ビジネスマンの成長プロセスです。 花伝書の本丸の教え 今回は、そのコンテンツ。花伝書の本丸とでもいうべき技の教えです。ビジネス風に言えば、スキルとメンタル。発想、企画、プレゼン、リーダーシップというところでしょうか。 前回の「600年前に書かれた企業秘密『花伝書』を読む」からもお分かりのように、能においては、花を悟ることが無上第一。超一流になるための秘技がちりばめられています。その技を習得することで、花を咲かせることも散らすことも思いのままになることを目指す。これこそが、ゴール。その時その時、その場その場で自由自在、変幻自在の技と心を身につけるのです。 そのために型をしっかりと身に染み込ませて、その上で型を破っていく。型を身につけないと型無しになってしまいます