戦後日本の高度経済成長の礎となる、電気事業の分割民営化を成し遂げ「電力の鬼」と呼ばれた男、松永安左ェ門。福沢諭吉の門下として“独立自尊”と“民”の精神を受け継いだ松永は、焦土と化した日本にあってその未来を見つめ、復興と成長を目指し、命を賭して逆境に身を投じる決意をする。 今、鬼と呼ばれた男、松永安左ェ門の闘いが始まる―――。 【ストーリー】 戦前、民営の電力会社・東邦電力(中部電力などの前身)を率いて「電力王」と呼ばれた松永安左ェ門は、太平洋戦争で電力が国家管理されたことにより、一切の役職を辞し、埼玉県の山奥で茶道三昧の隠とん生活に入った。「松永安左ェ門もこれで終わった」と誰もが思った。しかし、戦争が終わると、この七十四歳の老人は、滅びた国の立て直しのために、そして人々の幸せのために、滅私の覚悟でもう一度闘うことを決意した。 昭和24年11月、松永は吉田首相の命で電気事業再編成審議会の委員
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く