毎度、本シリーズでは元トラックドライバーとして、「トラックドライバーが一般ドライバーに知っておいてほしい“トラックの裏事情”」を紹介しているが、今回は、9月5日に横浜市神奈川区の踏切で起きた、京急電鉄の電車とトラックとの衝突・脱線事故について、現役のドライバーの見解を交えながら「どうしてトラックは小道に迷い込んだのか」を考察してみたい 事故は、5日午前11時40分ごろ、横浜市神奈川区の京浜急行線「神奈川新町-仲木戸」間の踏切で発生。 目撃者の情報によると、トラックは線路脇の道路から右折して踏切に進入しようとしたが曲がりきれず、ハンドルを何度も切り返すも、そこに通常時速120kmで走行する8両編成の電車が衝突。3両目までが脱線し、乗っていた乗客33名が負傷、トラックドライバーは死亡した。 トラックは大型13トン車。千葉県香取市にある運送会社を午前4時に出発し、横浜市神奈川区の出荷場でオレンジ