シリアで化学兵器が使われたとされる問題で緊張が続くなか、アメリカの有力紙、ワシントン・ポストは、CIA=中央情報局がシリアの反政府勢力に武器の供与を始め、オバマ政権が内戦への関与を深めていると伝えました。 ワシントン・ポストは11日付けの電子版で、CIAがシリアの反政府勢力に小銃や弾薬など武器の供与を始めたと伝えました。 武器は、トルコやヨルダンにある基地から通信機器や医薬品などとともに陸路で運ばれ、この2週間ほどの間に反政府勢力の一部の戦闘部隊に配られ始めたということです。 オバマ政権はことし6月、シリアの反政府勢力に対し、武器の供与も念頭に軍事的な支援を強化すると表明しました。 しかし実際には、国際テロ組織アルカイダとつながりのある部隊に武器が渡るおそれがあるなどとして支援を進めていなかったとされていて、アメリカ議会からは「シリアへの軍事行動よりも反政府勢力への武器の供与が先だ」などと