インターネット上の児童ポルノサイトの閲覧を強制的に遮断する「ブロッキング」について、総務省が来年度、実証実験を行う方針を決めた。他国ではブロッキングによって一般のサイトの閲覧に支障が出た事例があるため、ブロッキングがネットワークに与える影響や技術的な課題を探る。 政府が導入を検討しているブロッキングはインターネットのプロバイダー(接続事業者)が行うことになっている。関係者によると、実際に導入されると、一般のサイトへの接続に時間がかかったり、児童ポルノ以外のサイトへの閲覧自体ができなくなったりする「オーバーブロッキング」が発生する可能性があるという。 通信事業者などで構成する民間団体「児童ポルノ流通防止協議会」のメンバーで、ブロッキングに詳しいマイクロソフトの楠正憲・技術標準部長によると、海外ではブロッキング導入に伴うトラブルが複数発生。パキスタン政府によるブロッキングの影響で、世界の約三分