俺はある山奥の村で生まれ育った。 人口は百人程度、村に学校は無かったから、町の小中学校まで通って行っていた。 村人の殆どは中年の大人や高齢の方で、一部の高校生や大学生の人達も村を離れている。 当時の子供達と言えば、俺と幼馴染の女子のAと男子のBの同世代のみであり、俺達より年下の村人もいなかったから、殆ど仲の良い三人で勉強をし、川遊びをし、釣りをしたりという生活を送っていた。 幼馴染のAは、俺達の中でも一番賢く、はっきり言うと美人で、超田舎にこんな子がいるのは、割と珍しい方なんじゃないか?って、一人思っていた事もあった。 神社の神主の一族で、幼い頃から巫女として育てられてきた。 幼馴染のBは、頼りがいのある奴で、遊びの予定とか内容も殆ど彼が決めていた。 ガタイが良く、豊富な知識で楽しませてくれる親友だ。 ちなみに、町の小中学校も人数が少なく、廃校寸前のような状態だった。 村は全体的に田畑、小