再採用され、長崎県警交通指導課で働く俵屋静香巡査=長崎市万才町 育児のために長崎県警を退職した女性警察官の俵屋静香さん(35)が今年度から、6年半ぶりに同県警に巡査として復帰し、即戦力として活躍している。定年前に退職した警察官の再採用は九州で初めての例となる。俵屋さんは「今度は定年まで働く」と意気込んでいる。 職場は本部交通指導課。交通違反の取り締まりを受けた人から反則金などについての問い合わせに応じたり、各署の取り締まりの内容を確認したりする。新人警察官は警察学校で半年から10カ月研修するが、再採用の俵屋さんの研修は約1カ月だった。1994年に警察官になった後、いったん退職するまで署の交通課に勤務した経験が生きていると自負している。 再採用は、団塊の世代の大量退職が進む中での人材確保をめざしたもの。60歳未満で4年以上の勤務経験があり、退職から10年以内の元警察官を対象に募集してい