下松市による市立保育園の民営化計画で、第一弾として12年度当初を予定していた中央保育園の民営化が延期される可能性が高くなった。4園のうち3園を順次民営化する計画だったが、中央保育園の時期が遅れることで、市は他の2園の時期も再検討することになりそう。 10年12月、中央保育園で5回目の説明会が開かれ、保護者は井川成正市長に「納得しないうちに民営化を進めないでほしい」という趣旨の要望書を提出した。市はこれを受け、経営移管先との引き継ぎを11年度当初から始めることは難しいと判断。1~2月に予定していた移管先公募や3月定例議会への条例改正案の提案を見送ることも決めた。 保護者からは「引き継ぎ期間は1年ほしい」との意見が出ており、仮に11年度途中から引き継ぎを初めても12年度当初からの民営化は遅れる見込みとなった。【丹下友紀子】 ============== ■解説 ◇市の説明遅れ、保護者に不信感