大村市の社会福祉法人「徳栄会」(溝上善造理事長)が運営する私立諏訪保育園(同市諏訪1)の前園長の女性が、定員90人をオーバーする園児を市を介さずに保護者と直接契約して受け入れ、その保育料約3000万円を私的流用していたことが分かった。県は昨年12月から特別監査に入り調査している。 同法人によると、同園は06年度から4年半の間、定員を十数人超える子供を受け入れており、現在は111人が在籍する。前園長は「借金返済や生活費に充てた」と話し、昨年12月に辞職願を出しているという。 県によると、保育所入所は保護者が市町村に申請し、市町村が振り分ける。直接契約は定員に空きがある保育所に限り許されている。 〔長崎版〕