保育所が増えないのは現行制度のせいなのか。渦中にある待機児童の問題を巡って、これまでのあしき流れや、制度自体も変わろうとしている。 業界関係者A 「ある特定の団体に便宜を図る族議員が自民党の中に多くいた。当然、保育所関連団体にもそう。これまで保育所運営に対して株式会社の参入壁が高かった1つの要因だ」 業界関係者B 「政治献金や票をもらうため、特定の団体をバックアップすることで、これまでも(族議員が)政治的な圧力をもって、保育所を管轄する役所などに、やれ予算を付けろ、だとかあれこれと口出ししていた。かつての公的サービスのみから、一定条件下とはいえ民間に開放されるなど保育環境は改善されつつあるが、新たな民間への規制緩和策などがつぶされた。民間・株式会社側が力を持つと、公費で賄う保育所関連団体の存在感がなくなる。族議員にとってはもらえるものも少なくなる」 業界関係者A 「ただ、今度の選挙でその大