『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』の勢いが止まらない。先週末の土日2日間の動員44万5000人、興収6億7700万円という記録は、動員、興収ともに前週比約82%という高推移。新シリーズ「ファンタスティック・ビースト」が成功するかどうかは、観客の母体となる「ハリー・ポッター」シリーズのファンからどれだけ観客層を広げられるにかかっていたと言っていいだろう(似たような成り立ちのシリーズであった「ホビット」はそこがあまりうまくいかなかった)。公開2週目のこの数字は、公開直後に「ハリー・ポッター」シリーズへの忠誠心が高いファンが押し寄せただけでなく、今回の新シリーズで新たなファンを獲得しつつあることを表しているのかもしれない。 大型連休も祝日も関係がない通常の「12月第1週の週末」であった先週、前週比を上回った作品が二つある。一つは、驚くべきことに公開から15週目にして、またもや前週比超