今日は久しぶりに, の「3章 デッドパン」を紹介します。(紹介というより、自分の読書ノートみたいものです。) 視覚的ドラマや誇張が見られないアート写真を「デッドパン(無表情)」と呼ぶ。 デッドパン写真の先駆者と言われる写真家としてはアルベルト・レンガー=パッチュ(1897〜1964)、アウグスト・ザンダー(1876〜1964)、エルヴィン・ブルメンフェルド(1897〜1969)らがで挙げれれる。彼らは百科事典のように、特定の対称を持続的に撮影し続けることによって、自然、産業、建築、人間社会の類型を描き出していく(タイポロジー)。 デッドパン写真の成立に重要な役割をはたしたのが、ベルント&ヒラ・ベッヒャーであり、この章で取り上げられる多くの写真家は、デュッセルドルフ美術アカデミーでベルント&ヒラ・ベッヒャーに指導だれた、「ベッヒャー・シューレ」と呼ばれる次の門下生達(-トーマス・ルフ、トーマ