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書評に関するhonehonerockのブックマーク (8)

  • 山形浩生の重訳版『方法序説』 - デカルトの重箱

    ながったらしいブログ、読みましたよ(笑)。 山形さんの訳には、一長一短があると思います。 色々と言う割には、いい加減なところもあると感じています。 若い人の中に、山形さんのイデオロギーを無批判に礼賛される方が少なからずいて、ちょっと困ったもんだと思ったこともありました。彼らによると、学者による訳、とりわけ岩波文庫の訳は「ダメ」なんだそうです。 たしかに、岩波文庫の中にも問題の多い訳もありますが、名訳もあると思うのですがねぇ。 村山伝兵衛さま ありがとうございます。ご苦労さまでした。通読する粘りある読者さんが、他に少なくとも3名はいらっしゃるようです、3拍手あるので(汗) 一体どういう方がお読みになっているのでしょう…謎は深まるばかりでございます(汗) ところで、先日私は、T書店T店長にいただいた小冊子『図書 2019年9月号』の巻頭エッセイ「当はバージョンが二つ作れたらいい」(岩波書店

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    honehonerock 2022/01/29
    ここから文章による口げんかとか、素直に訂正を受けいたりとかが始まって、そのあたりの一連を追っていると本文読んでないのに内容が頭に入っていたりして……というのが山形さん訳の楽しみ方のひとつだと思ってる。
  • [書評] ごまかさない仏教(佐々木閑・宮崎哲弥): 極東ブログ

    仏教学者の佐々木閑に、仏教者と称する評論家・宮崎哲弥が、仏教とは何かといったことを問うという、出版社あるあるの対談書だろうと、『ごまかさない仏教(佐々木閑・宮崎哲弥)』(参照)について予断をもっていた。というのも、宮崎について、もうずいぶん昔になる、というか曲がりなりにも小林よしのりのゴーマニズム宣言を読んでいたころのことだ、宮崎が仏教者であることがその漫画でおちょくられていた。小林に共感しない私ではあったが、宮崎の仏教観もヘンテコなものだなと思ったものだった。人の宗教観というのは存外に変わらないものだから、宮崎のそれも同じだろうし、佐々木も最近の国際的な仏教学を知識を淡々と語るくらいかな、いずれ私が読むような対談でもあるまいと思っていた。『ゆかいな仏教 』(参照)みたいなかなと。 が、この『ごまかさない仏教』は、そうでもなかった。おもしろい。読み進めるにつれ、勉強になってしまうのであ

  • 『良いテロリストのための教科書』外山恒一

    良いテロリストのための教科書 外山恒一の新著『良いテロリストのための教科書』です(以下敬称略)。 当初の案では「愛国者のための左翼入門」だか、そんな感じのタイトルだったらしいですが、版元の意向で外山が街宣でよく使っている「良いテロリスト」というフレーズを入れたようです。 この版元が版元なので、その時点で「絶対買わない」という方もいらっしゃるでしょう。わたし個人はそこまでの思いもないですし、そもそも不買という闘争手段を心底馬鹿にしているので、普通に購入致しました。 版元の問題ということでは、タイトルがどうとか思想性がどうとか以前に、表紙のデザインが酷すぎます。噂では版元の社長さんが撮影された写真のようですが、野由佳子撮影による挿入写真の一枚を表紙採用するだけでもグッと良くなった筈です。尤もその辺は販売戦略?にもよるのでしょうし、わたしのセンスがズレているだけで、意外とこういう方が売れるのか

    『良いテロリストのための教科書』外山恒一
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    honehonerock 2017/09/15
    読んでないのでアレだけど、表紙がダサいのは分かる……
  • 反知性主義1: ホフスタッター『アメリカの反知性主義』 知識人とは何かを切実に考えた名著 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    はじめに 反知性主義をめぐるを3冊読んだので、その話をちょっと書こう。なぜそんなものを読もうと思ったかというと、『現代思想』の「反知性主義特集」に対するアマゾンのレビューがぼくのツイッターでちょっと話題になっていたからだ。 「彼らは反知性主義だ」と規定する知性は知性主義的なのか? ぼくはこの特集を読んでいないし、読むつもりもない。が、このレビューの主張はよくわかると同時に、この特集のスタンスについて疑問が湧いてきた。 というのも、このレビューを信じるなら、この特集での「反知性主義」というのは、「自分とちがう考え」のことらしく(たとえば原発推進とか安部政権評価とか)、そしてそれを「反知性主義」と呼ぶのは、要するに「バーカ」というのをご立派に言い換えているだけらしいからだ。 さて、まずぼくはこの手の言い換えが嫌いだ。ぼくはしばしば、バカをバカとはっきり言うので、性格が悪いとか下品とか言われる

    反知性主義1: ホフスタッター『アメリカの反知性主義』 知識人とは何かを切実に考えた名著 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    honehonerock
    honehonerock 2015/08/24
    この話はめっちゃ面白かった!反知性主義とは元々どういうものを指していたのか、という。ここでホフスタッターなのかあ。知性vs反知性は管理経営系と現場の人の思想というか人生観の違いとメッチャ似てると思った。
  • リーゾ!: 極東ブログ

    ご飯はミルキークイーンしかってないんだと言うと、なんだそれと問い返される多かったが、一度、美味しんぼと同じだねと言われたことがある。そういう話があるらしい。あの漫画、初回から5年くらいは読んでいた。だから山岡さんは私より一つ年上だというのも知っている。読まなくなって久しい。 私の定番のお米の銘柄はミルキークイーン。この10年間ずっと変わらない。こればかりべているせいか、他の銘柄のご飯をべるとパサッとしてちょっと違和感がある。ミルキークイーンが一番美味しいお米だと言いたいわけではなく、自分にはべやすいというくらい。冷や飯にしても、冷凍しといたのをレンジ再加熱してもそれなりに美味しいのがミルキークイーンの特徴だ。 ミルキークイーンをべるようになったのは、沖縄暮らしでニッセン通販を使っているとき、お勧め特集にあったのがきっかけだった。10年以上前になる。よく覚えていないが珍しいお米らし

    honehonerock
    honehonerock 2014/10/13
    ベン爺のリゾット、お粥の話。お粥のレシピは増やしておきたかったのでブクマ。あとはスープかなあ。
  • 鈴木『なめらかな社会とその敵』ヒース『ルールに従う』:社会の背後にある細かい仕組みへの無配慮/配慮について、あるいはツイッターでなめ敵とかいって喜んでる連中はしょせんファシズム翼賛予備軍でしかないこと - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    なめらかな社会とその敵 作者:鈴木 健発売日: 2013/01/28メディア: 単行 未来のための社会像? 『なめらかな社会とその敵』の想定読者は三百年後の未来人。そこからすれば評者は未開の土人だ。しかしその未開人にも、謙虚な筆致に隠れた著者の熱意と意気込みはわかる。新しい通貨システムの案出など、ジョン・ローの不換紙幣やデヴィッド・チャウムの電子通貨以来かもしれない。しかもその射程はそもそもお金の意味すら変え、社会自体の変革を夢見る遠大なものだ。 著者は、題名通りのなめらかな社会を夢見る。人々の有機的なつながりがたもたれ、様々な関係性の途切れない世界。現代のお金による取引はそれを荒っぽく分断する。投票も一かゼロかの粗雑な選択を迫る。だが、インターネットを使えば、お金も投票もまったくちがった形態を持ち得る。関係性を保ち、様々な評価のフィードバックもある通貨システムもできる。粗雑でない細やか

    鈴木『なめらかな社会とその敵』ヒース『ルールに従う』:社会の背後にある細かい仕組みへの無配慮/配慮について、あるいはツイッターでなめ敵とかいって喜んでる連中はしょせんファシズム翼賛予備軍でしかないこと - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • 『ギャルと不思議ちゃん』の続き - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    ギャルと不思議ちゃん論―女の子たちの三十年戦争 作者: 松谷創一郎出版社/メーカー: 原書房発売日: 2012/08メディア: 単行購入: 22人 クリック: 876回この商品を含むブログ (19件) を見る 先日、松谷『ギャルと不思議ちゃん』について、批判的な書評を書いたところ、はてブでこんなコメントがついた。 結論やメッセージがあったらどうだって言うんだ?地図や年表には意図があるのか? ある一定ジャンルの期間をそれなりに客観的に俯瞰して眺められる体験は、それなりに有益だと思うが?関係を示唆するのも十分に主張 さて……この人はぼくと意見がちがうつもりで、おそらくはあまり変わらない。ぼくは上のコメントで「それなりに」が繰り返されているのがおもしろいと思う。「それなりに」有益だとは思う一方で、この人はやっぱり、それなりの有益さでしかないと思っている。これはぼくが昨日の書評で述べている、「労

    『ギャルと不思議ちゃん』の続き - 山形浩生の「経済のトリセツ」
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    honehonerock 2013/03/25
    "ぼくは、このブログは朝日新聞の書評対象として採り上げるかどうかという視点で書いている。だからある種の一般性を本に求める。でも、別に一般性がなくてもよい本はたくさんある。"
  • [書評]これからの「正義」の話をしよう いまを生き延びるための哲学(マイケル・サンデル): 極東ブログ

    「これからの「正義」の話をしよう いまを生き延びるための哲学(マイケル・サンデル)」(参照)をアマゾンで注文したとき、発送は随分遅れるとのことだった。発売日には来なかった。が、翌日来た。昨日である。読みやすく面白い。昨晩熱中して半分読み、今日後半を読み終えた。政治哲学をこれだけわかりやすく説明する書籍は希有ではないか。高校生や大学生には社会を考えていく上で是非お勧めしたい。 書巻末謝辞を見ると、「書は講義として誕生した」とある。講義は「ハーバード白熱教室」というタイトルで現在、NHK教育放送中らしい。私は見たことがない。英語のままであれば「Justice with Michael Sandel」(参照)で見ることができる。もっと小さなクラスの講義かと思ったら、大講堂での講義である。 政治哲学というと厳めしいイメージがあるが、サンデル教授は卑近な例、日常的な問題、社会ニュースの話題など馴

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