今年3月にBBCがジャニー喜多川による性加害を報道したが,ようやく日本のマスコミでもこの件が大々的に取り上げられるようになった.大手企業もCMを打ち切りはじめているみたいだし,帝国の終焉も近いのだろうか. ところで,最近ヴェロニク・モティエ『14歳から考えたい セクシュアリティ』という本を読んだのだが,この本の5章に小児性愛についての興味深い記述がある.ここは個人的にかなり驚いた箇所なので,メモも兼ねて引用しておきたい. 他の性的少数者は別の組織を作りました。そのひとつで、おそらく意見が大きく分かれるだろうと思われるのが、1970年代からオランダ、アメリカ、イギリスなど数々の国で生まれた小児性愛者の利益団体です。 小児性愛者の運動はとくにオランダで盛んで、1972年に『性と子ども(Sex met kinderen)』がオランダ性改革協会(NVSH)という立派な組織の支援で出版されています。