「地域文化の継承のための『住吉だんじり資料館』や、住民アンケートの結果を受けて温泉施設も作りました。9地区の自治会運営には年6000万円を拠出し、盆踊りや旅行などの行事に使ってもらっています」(同前) 驚くほど豊かな財政を誇る住吉学園には、竹田理事長を含め12人の理事がいる。9地区の自治会の代表が務めるという。 「昨日引っ越してきた人も、“住吉村の住民”として扱い、支援金などを受け取れますが、理事は神戸市に合併されるより前から住む家の子孫であることが条件になる。 地域支援は理事会で即決です。先人たちのおかげで、我々は住民のために10億円でも20億円でも動かせるのです」 竹田理事長は、「目指すは日本一住みやすいまちづくり」と語る。70年前に消えたはずの“日本一の富豪村”は、令和の時代も確かに生きていた。
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