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2008年7月22日のブックマーク (12件)

  • 第32回日本自殺予防学会

    第32回日自殺予防学会 再企図防止には長期フォローが不可欠 2006年の自殺対策基法の施行に続き,昨年は自殺総合対策大綱が策定された。長年諸外国に後れを取っていたわが国でも,精神保健対策とともに,自殺未遂者支援の必要性が認識されてきた。盛岡市で開かれた第32回日自殺予防学会(会長=岩手医科大学神経精神科学・酒井明夫教授)のシンポジウム「自殺のハイリスク者への対応に関する現状と課題:彼らはどこにいて,どのように対応すればよいのか」(コーディネーター=横浜市立大学精神医学教室・河西千秋准教授)では,自傷行為を繰り返す若年者の深刻な心身の解離状態や再企図防止策などのほか,救命救急センターにおける救命救急医や精神科医の重要な役割が具体的に示された。 〜救命救急センターの自殺企図者〜 常勤精神科医の積極介入が重要 国立病院機構災害医療センター救命救急センターの間正人部長は,平成18年度の厚生

  • 家庭の資産が児童の学業成績に影響/小児の自尊心などとも関連

    家庭の資産が児童の学業成績に影響 小児の自尊心などとも関連 〔ワシントン〕 ニューヨーク大学社会学のW. Jean Yeung博士らは「今回実施した研究で,学齢期児童の学力テストにおける成績に家庭の資産が影響している可能性がある」との知見をChild Development(2008; 79: 303-324)に発表した。また,家庭の資産が教育,居住環境,小児の自尊心に関連していることも報告した。 居住環境,教育環境,私学への進学率と関連 これまでの研究で,児童の学業成績がその親の教育レベル,職業,収入によって規定した社会経済的地位と関係のあることが立証されている。それらの研究の多くは,家計所得により位置付けられた貧困が児童の学業成績に及ぼす影響に注目したものだが,家庭の資産(純資産)との関連に注目した研究はほとんどなかった。 今回の研究では,新しい全国的調査のデータなどを用いて,資産の

  • FDAが双極性障害の維持療法にクエチアピンを承認

    FDAが双極性障害の維持療法にクエチアピンを承認 〔ワシントン〕AstraZeneca社は,リチウムあるいはバルプロ酸の補助薬として,双極 I 型障害患者の維持療法にクエチアピンが米品医薬品局(FDA)による効能追加承認を受けたと発表した。クエチアピンは統合失調症の治療薬としてFDAに承認されているほか,双極性障害に関連したうつ病エピソードと急性躁病エピソードの治療に承認されている唯一の単剤である。 再発率が有意に減少 FDAによる今回の承認は,Bip-OLar DEpRession Study(双極性うつ病)という臨床試験プログラムの一環として実施された2件の多施設ランダム化二重盲検プラセボ対照試験の結果に基づいている。 この2件の研究では,双極 I 型障害の成人患者の維持療法において,リチウムあるいはバルプロ酸の補助療法としてのクエチアピンが評価された(被験者はそれぞれ703例,6

  • 米国医師の自殺率は依然高い/早急な対策が必要

    米国医師の自殺率は依然高い 早急な対策が必要 〔米オハイオ州クリーブランド〕米国で広く読まれているUSA TodayやNewsweekといった新聞・雑誌,またAP通信社の配信記事によると,米国では推定で毎年300〜400人の医師が自殺している。そこには医療過誤などが生じた際に過失を認めてはならないとする医療業界の構造的な問題があることが指摘されている。 うつ状態を相談できず孤独に苦しむ この問題はなぜこのように長期間にわたりベールに覆われてきたのであろうか。また,医師はなぜこのような形で命を絶つのであろうか。そして,2年前にこの問題に取り組むことを約束していた米国医師会は,なぜもっと確実な手を打たなかったのであろうか。 医師が命を絶つ要因が1つでないことは明らかだ。多くの医師が口をそろえて指摘するのは,医師はうつ状態に陥っても,自分が精神的な問題を抱えていることを告白すれば,うつ病と知ら

  • 女性の好みは自身の魅力により調整

    女性の好みは自身の魅力により調整 〔米テキサス州オースチン〕女性は自分が求める関係をもとにパートナーを選ぶと考えられてきたが,テキサス大学(オースチン)心理学のDavid Buss教授とフロリダアトランティック大学(フロリダ州ボカラトン)心理学のTodd Shackelford教授は,女性の好みは自身の魅力に影響を受けるとEvolutionary Psychology(2008; 6: 134-146)に発表した。 現実の男性に合わせて理想を変更 これまでの研究では,女性の男性に対する評価は相手に求める関係性に大きく依存するとされてきた。生涯の伴侶を求める女性は自分とその子供に楽な生活をさせることができる男性を,短期間のロマンスを求める女性は男らしさ,身体的魅力,子供に遺伝する可能性のある優れた特徴を求める。しかし,Buss教授らによると,女性は望む特徴をすべて備えたパートナーを手に

  • 小児期の虐待経験と遺伝子変異/成人後のPTSDリスクに

    小児期の虐待経験と遺伝子変異 成人後のPTSDリスクに 〔米メリーランド州ベセズダ〕小児期にトラウマ経験がある成人は心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症する可能性がきわめて高いが,エモリー大学(ジョージア州アトランタ)のElisabeth Binder,Kerry J. Resslerの両博士らは,小児期のトラウマに身体的または性的虐待が含まれる場合,特定の遺伝子変異がリスクを有意に高めると,遺伝子の健康への影響に関するJAMAの特集号(2008; 299: 1291-1305)に発表した。 遺伝子と環境が相互作用 米国立衛生研究所(NIH)の一機関である米国立精神保健研究所(NIMH)のThomas R. Insel所長は「遺伝子変異と環境因子の複雑な相互作用を解明できれば,PTSDなどの疾患リスクのある患者を正確に予測する方法がわかり,それぞれの患者に最も有効な予防法や治療

  • 慢性不眠は青少年の個人的問題の温床に

    慢性不眠は青少年の個人的問題の温床に 〔米テキサス州ヒューストン〕テキサス大学ヒューストン保健科学センター健康促進行動科学のRobert E. Roberts教授らは,11〜17歳の青少年における慢性不眠の影響を調べる前向き研究から,青少年の4分の1以上に不眠の症状があり,その半数以上が慢性不眠に悩んでいることを明らかにした。さらに,慢性不眠の青少年は不眠でない青少年に比べて個人的問題を2〜5倍多く抱えていることを見出し,Journal of Adolescent Health(2008; 42: 294-302)に発表した。同研究はヒューストン都市圏の青少年3,134例へのインタビューに基づく。 将来の健康と能力に悪影響 Roberts教授は「不眠は青少年の間で慢性化している。不眠の負荷は気分障害,不安障害,分裂障害,薬物乱用障害などの精神障害に匹敵するため,慢性不眠は青少年の将来

  • 年間1,930億ドル以上に/米国の精神疾患による逸失利益

    年間1,930億ドル以上に 米国の精神疾患による逸失利益 〔米メリーランド州ベセズダ〕ハーバード大学(ボストン)保健政策学のRonald C. Kessler教授らは,米国ではおもな精神疾患により毎年1,930億ドルもの逸失利益が発生しているとAmerican Journal of Psychiatry(2008; 165: 703-711)に発表した。今回の研究は米国立精神保健研究所(NIMH)の助成を受けた。 定義や推計がきわめて困難 NIMHのThomas R. Insel所長は「精神疾患関連の間接コストにおいて併存疾患の治療,社会保障費,ホームレスや服役などに関連した逸失利益や費用は,定量化が困難な同コストの一部分でしかない。今回の研究は,このような間接コストの1つが驚くほど高いことを示している」と述べている。 投薬,診察,入院といった精神疾患に関連した直接コストの計算は比較的容

  • 小児科研修医に多いうつ病は医療過誤と関連/うつ病と燃え尽き症候群が深刻な問題

    小児科研修医に多いうつ病は医療過誤と関連 うつ病と燃え尽き症候群が深刻な問題 〔ニューヨーク〕ハーバード大学(ボストン)のAmy M. Fahrenkopf博士らは,3つの米国小児科研修医プログラムにおいて研修医123人を対象とした前向きコホート研究の結果,うつ病の研修医はうつ病でない研修医と比べて医療過誤を起こす傾向が有意に高いことが判明したとBMJ(2008; 336: 488-491)に発表した。 医療過誤が6.2倍に 研修医にとって,うつ病と燃え尽き症候群は深刻な問題である。しかし,研修医が経験するうつ病と燃え尽き症候群は患者にどの程度影響しているのか。 Fahrenkopf博士は「医師の精神衛生はこれまで考えられていたよりも患者の安全にとって重要な要因である」と結論付けている。一方,燃え尽き症候群は医療過誤の増加との相関は認められないようである。 研修医1人当たりの1か月間の

  • 第7回日本トラウマティック・ストレス学会

  • 第27回日本社会精神医学会

  • アルコール関連障害が最も多いのはサービス業/職場のアルコール問題に対する解決法を提示