医師の資格がないのに診察や診断をしたとして、大仁署は12日、医師法違反の疑いで伊豆の国市四日町、室伏由美子容疑者(44)を逮捕した。室伏容疑者は「間違いありません」と容疑を認めている。 逮捕容疑は、平成21年11月5日から22年12月20日ごろまでの間、同市内に開設した「ヒューマン・メンタル・クリニック」などで、沼津市に住む女性(57)らに対し、無資格で診察や検査を行い、診断書を交付した疑い。 同署の調べでは、この施設で診察する際、室伏容疑者は「木村零音(れおん)」と名乗っていた。患者に対し、正規の医師が判断した投薬治療を打ち切るよう診断したうえ、「心身症から起因する精神および自律神経障害。全治3カ月」とした診断書を交付したケースもあったという。 同クリニックに通院していた患者が「診断書を出してもらえない」と保健所に相談し、事件が発覚。1回の診療に約6千~1万5千円の医療費を請求していたと