以前、わからなさとどう向き合うか?というような内容の記事を書いたことがあります(こちらの後半)。日本人はわからなさと向き合うのが苦手だ、わからない部分が残ったまま判断を迫られるとパニックに陥る、サッカーやラグビーの得点場面で、選手は次々とこのような判断を迫られる。サッカー日本代表の得点力不足には根深いものが有る。というような話です。東京大学の小佐古敏荘先生が、小中学校の屋外活動を制限する限界放射線量を年間20ミリシーベルトとしたことに抗議して辞任されました。現地は動揺しています。小佐古先生の抗議の辞任に対しては称賛の声が多いですが、僕はどうも称賛する気持ちになりません。学者として不誠実な行為だったのではないかと思うのです。 低線量放射線の体外被曝が健康に与える影響は、よく判っていません。1000 mSv の被曝で生涯がんリスクが5%上昇する。低線量被曝でもこの関係が線形に続くという考え方を