冬休み二日目。 順調に仕事をしている。 『女は何を欲望するか』を新書化(文庫化と書いたけれど、それはマチガイ)に際して、大胆な加筆訂正を行っているのである。 あまりに大胆にリライトしているので、もはや原著の痕跡をとどめぬほどである。 であるからこれから先私の著書からの引用をなされる場合は、同タイトルの著書であっても、内容が全然違う(場合によっては言っていることが逆さま)ということがしばしばあるのでご留意願いたいと思う。 『女は何を欲望するか』は2002年の刊行であり、すでに6年近く前。そこに収録された論考にはそれよりさらに数年前に書かれたものもあり、ものによっては10年を閲している。 そのようなものを読んで、私が「なるほどなるほど、ご説の通りであるよ」と悦に入っていたのでは、この10年間に私が人間的成長というものをまるで遂げていないということになる。 やはりここは、一行ごとに「ああ、恥ずか
臨床精神医学2008年9月号の特集「うつ病周辺群のアナトミー」にざっと目を通した。興味深く読んだが、中でも医療人類学者である北中淳子氏の「鬱のジェンダー」(臨床精神医学37(9):1145-1150,2008)という論文が読ませる。 過去発表された北中氏の二論文の要約が、立岩真也氏のホームページに掲載されている。 鬱/うつ また過去、立命館大学で開催されたシンポジウムの指定討論の発言も公開されている。 http://www.human.ritsumei.ac.jp/hsrc/resource/series/01/pdf/01_72.pdf 医療人類学の成り立ちと現在の課題がよくわかる発言である。 本論文「鬱のジェンダー」の構成は以下のようになっている。 1 鬱のジェンダーと文化差 2 日本におけるうつ病患者のプロトタイプ 3 男性の鬱:過労の語り 4 女性の鬱:「大きな物語」の欠如 5 脱
谷本 千雅子 I.「不倶戴天の敵」 My Mortal Enemy が、その発表当時キャザーの失敗作と評されて以来1、近年に至るまで、批評的に閑却されてきたことの理由を探れば、おそらく、不愉快で威圧的な女主人公マイラ・ヘンショーの悪意に満ちた台詞――小説の結末で語り手ネリーが繰り返し、かつ作品のタイトルともなったフレーズ ――の衝撃に対する、読者及び批評家達の隠された嫌悪感に辿り着くであろう。以下は、小説のクライマックスで、マイラが瀕死の床でつぶやく問題の言葉である。 苦痛は堪えることができる。多くの人が苦しんでいるもの。けれどどうしてこんなふうになるの? こんなはずじゃなかった。私はこれまで友情を大切にしてきたし、病人も、忠実に看病してきた。なのに、何でこんなふうに、死んでいかなくちゃならないの。たった一人で不倶戴天の敵と一緒にだなんて。(78: 強調筆者) 従来マイラの「不倶戴天の敵」
既発表の記事や論文の総目次は,各カテゴリーごとに収録してありますので,このページの上段の「内外知性の眼」「スタディルーム」「コメント」をクリックすればご覧になれます。(画面が止まって、下に「続き(1)2,3・・・」の表示が出たら,その数字をクリックすれば、続きの画面がでます)。読みたい記事や論文のタイトルをクリックすれば,本文をご覧になれます。 このページの上部右にあるスペースの中に著者名を書き込み、わきの「検索」をクリックしますと、その著者の論文・記事の一覧が表示されます コメント<批評、紹介、書評> 書評:橋本健二著『階級社会日本』(青木書店、2001年) <田中史郎> <たなか・しろう:宮城学院女子大学教授> 1. 「階級とは、そんなに簡単になくなったり、生まれたりするものなのだろうか」(4頁)。こう宣言する本書は大胆な議論を提起している。そしてそれは体系的な構成によって展開されて
ロンドンその他都市のあの「愚者の祭り」から1週間が過ぎて、あの月曜日の事情が少しずつ分かってきた。5年以上ロンドンに住んでいる者としてあれこれ考えることも多かったし、諸事情で「暴徒」のおかれた環境について少し知る機会もあったので、少し書いておきたい。 あの日起こったことは何だったのかこれについては、無軌道な若者の暴走と言うことで概ねコンセンサスは取れているように思う。以下のtogetterは現状ロンドンで理解されていることに近い。 http://togetter.com/li/172491 警察が、最初の暴動の抑制に失敗したことで、「今なら何をやっても大丈夫」という無礼講的なお祭り騒ぎが一挙に拡大したと言うことなのだろう。周囲の興奮と燃えさかる炎に当てられて、「乗るしかない、このビックウェーブに!」とばかりに舞い上がってしまった子供が相当数いたであろう事は間違いない。(ロンドンで逮捕された
Hagex-day.infoさんの、必殺 波状土下座攻撃というエントリが非常に興味深かったです。以下、一部引用。 店に入って飲みはじめてすぐ、彼の様子がいつもと違うことに気づいた。 私のことを「コイツ」「この野郎」「ブス」と言い、指さして友達とゲラゲラ笑い、けっしてこっちを見ない。 話の端々でかなり痛めに私の顔や頭を小突く。 私が痛そうな顔をすると、それが面白いのか友達と一緒に指をさして笑う。 呆然としていると、彼の友達も同じように自分の彼女を 聞えよがしに「デブ」「ブサイク」とこき下ろしたり、小突いたりしていました。 そうして男同士だけで顔を見合わせて笑ってる。 なんていうか 「彼女をどれだけないがしろにできるか」 を競い合ってるというか…うまく言えないけど 「彼女にこんなひどいことしちゃうけど、それでも好かれてる俺カッコイイ! の発表会みたいな場でした。 他の彼女さんたちはやられてる間
はてな系男子のイメージ理系が多そうデジタルガジェット好きそう年単位でネット中毒罹患してそう語彙が豊富そう、特に専門用語や横文字ひけらかすの好きそう議論好きそう人見知りするけど慣れた相手には饒舌になるタイプ多そう色白・黒髪・痩せ型なイメージ性欲が薄そう結婚するはてな系男子と、結婚しないはてな系男子の違いのイメージ(非婚には「結婚しない」と「結婚できない」両方を含みます) ライフハック記事>炎上記事だったら結婚、ライフハック記事<炎上記事だったら非婚子供≧犬猫だったら結婚、子供<<<犬猫だったら非婚はてサだったら結婚、ネトウヨだったら非婚フェミだったら結婚、ミソジニーだったら非婚非・処女厨だったら結婚、処女厨だったら非婚正規雇用だったら結婚、非正規雇用だったら非婚内面が健康だったら結婚、人格障害や発達障害を抱えていたら非婚アニメも実写映画も観れば結婚、アニメのみなら非婚異性のタイプが明確なら結
「俺、21才にもなってまだ童貞だよ orz」とか「早く処女を捨てたい・・・」なんて言う人、多いですよね。20を過ぎての童貞・処女は恥ずかしい・・・みたいな。特に若い人が読む雑誌を中心に、童貞・処女を捨てる(「捨てる」という言い方も余り好きではありませんが)ことをあおっているような気がします。 こういっちゃぁ〜なんですが、ティーン向けの雑誌のセックス経験調査って、あまり信憑性がないと思いますよ。だって、統計を取る対象が、例えば「渋谷の若者だけ」とか、アンケートをとる時もおおっぴろげに答えさせたり。本当は経験が無いのに、童貞って思われるのが恥ずかしいから、経験あるように答えることだってあるんじゃないかな・・・と。ですから、実際の経験率よりも随分と高い数字が出ているのでは、と考えています。 まぁ、他人のH経験が気になる気持ち、分かりますよ。私もそこそこ興味あります。でも、よく分からない雑誌の
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