_ [precarity] 我々欠損値 気のふれたついでに今更言うまでもないことを書くと、富健あたまわるい。昨日の発端のほったんはそもそも「社会階層と社会移動」調査(SSM調査)の問題点に関する指摘だった。この調査に関する運営上のあるいはテクニカルな問題点については書かないが、ここでは本人も調査代表をしたことのある富永によるこの調査結果の使い方をみたい。「社会と社会学における日本とフランス--日本から見たブルデュー社会学--」(『思想』No.872, 1997年2月, 岩波書店)に次のような記述がある: この調査は日本社会に階層的地位の差別がある、という事実を明らかにすることを目的としたというよりは、そのような差別はあるけれどもそれは平準化しつつある、ということを明らかにしてきたのであった。 いきなり調査の目的と分析結果とを混乱させる文章だが、ともかく富永はブルデューの再生産論を否定したい