Dr.DaveことDavid Van Nuys博士は、心理療法家であり、もと大学教授でもあり、そしてマーケットリサーチャーとしての顔も持つ。Dr.Daveは2005年から心理学に関するポッドキャストShrink Rap Radio Podcastsを製作している。これは主に心理学諸分野のエキスパートへのインタビュー形式の番組で、毎回大変中身が濃く、興味深い内容ばかりである。そしてカバーされる領域が広く、改めて心理学が一括りできない広大な学問分野であることに気づかされる。 そしてこのDr.Daveが2007年に始めた第二のポッドキャストがこのWise Counsel Podcasts なのだが、これは心理療法やメンタルヘルスサービスの利用者への情報提供に主眼を置いた番組だ。毎回様々な療法家へのインタビューで構成されている。このシリーズの2回目の番組で紹介されたのが、スキーマセラピーの創始者、
川畑友二,2007, 「アスペルガー症候群とシゾイドパーソナリティー障害との関連について−児童精神科医としての見解−」 『精神神経学雑誌』109(1):45〜49 アスペルガー障害とシゾイドパーソナリティー障害との関連性についての論文。広汎性発達障害と人格障害の関連性では重要になってくる論点。何が問題なのかというと、人格障害(II軸)で診断を取れば、広汎性発達障害(I軸)の診断はとらないことになる(少なくともとる必要はない)ということである。逆に人格障害を取らなければ、広汎性発達障害という診断は増加する。この診断は、医師の立場の違いによって大きく違ってくる。 また、医師の立場の違いで診断が変わってくるだけではなく、この流動的な部分に当てはまる人たちが非常に多いのも問題である。広汎性発達障害を扱った疫学調査の有病率が著しく違う値を示すのは、この立場の部分(つまり診断方法)が違っているからであ
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