21日朝、東の空で太陽がリング状に見える「金環日食」が起きる。国内で8000万人以上の人が見られるとあって期待が高まっているが、実は近々のイベントは、これだけではない。6月6日には「金星の日面通過」という“天体ショー”が控える。太陽の表面を小さな金星が通り過ぎて見える現象で、次回は105年後とあって、レア度は金環日食以上。日食観察用メガネは処分せずに、16日後までお待ちください。 まずは金環、次は金星―。 「金星の日面通過」は、太陽の上を、金星の小さな丸い影が動いていく現象。国立天文台の天文情報センターによると「大変珍しい現象です」という。 地球から見て太陽の手前を、金星が通り過ぎるために起きる。太陽の手前に月が入るのが日食で、今回は、太陽に月がすっぽり入るため、金環に見える。金星の場合は、地球からの距離が月より遠いため、太陽上に小さな丸となって見える。直径で、太陽の約30分の1の見