今月、Vodafone、SingTelという大手通信事業者から、世界各国でiPhoneを発売するという発表が相次いでなされた。これまでAppleは「1カ国1通信事業者」という販売ポリシーを貫いてきたが、今後は同一国内で複数の通信事業者からiPhoneが発売されるようになるわけだ。ここにきてAppleが販売戦略を変更する理由はどこにあるのだろう。 「1カ国1キャリア」が崩れる AppleのiPhoneは昨年6月に北米で販売開始後、数カ月おきに世界各国に販売国を増やしていった。ここ最近ではイタリアのTelecom Italiaから発売予定との話も出てきている。各国での発売は1カ国につきひとつの通信事業者であり、たとえグローバル展開を行っている通信事業者であっても、Appleとの契約は国ごとであった。 しかし今月7日、Vodafoneが世界10カ国でiPhoneを販売する予定と発表、相次いでSi