日銀の黒田総裁は、金融政策決定会合のあとの記者会見で、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動減は想定の範囲内の動きで、夏場以降に、影響は次第に減っていくという考えを強調しました。 この中で黒田総裁は、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動減について「想定の範囲内の動きで、消費の基調的な底堅さは維持されている。賃金のベースアップを決めた企業が増え、夏のボーナスも増加傾向にある。雇用や所得の環境の改善が明確に続くなかで夏場以降、駆け込み需要の反動減は減衰していくのではないか」と述べ、消費増税の影響は限られるという認識を改めて強調しました。また、政府が今月下旬にまとめる新たな成長戦略について黒田総裁は「企業の投資、生産性向上の取り組みを促すには、定着しているデフレマインドを払拭(ふっしょく)することが重要で、日銀としても今の大規模な金融緩和の着実な推進で貢献していきたい」と述べ、政府に成長戦