理化学研究所の高橋政代プロジェクトリーダーが、短文投稿サイト「ツイッター」で、人工多能性幹細胞(iPS細胞)の臨床研究中止を検討していることを明らかにした2日、理化学研究所には「本人の発言で間違いないのか」などの問い合わせが殺到し、各広報担当者が対応に追われた。 高橋氏が所属する理研発生・再生科学総合研究センター(神戸市)は午前11時すぎ、高橋氏の秘書を通じてツイッターが本人のものであることを確認。広報の担当者は「突然のことで、真意については全く情報が入っていない」としたうえで、今後の対応については「現時点で理研として検討しているわけではないが、(高橋氏は)責任者なので、申し出があれば協議することになるだろう」と語った。 一方、理研本部(埼玉県和光市)にも報道機関からの問い合わせが殺到し、広報担当者は「(ツイッターは)報道機関からの問い合わせで知った。何も聞いていない状況だ」と繰り返した。