国際交流基金は8日、海外の教育機関で日本語を学んでいる人に関する調査結果を発表、2009年の前回調査に比べ、中国での学習者数が26.5%増の約105万人となり、国・地域別で初めて1位となった。 沖縄県・尖閣諸島の問題で反日デモが起きるなど対日感情が悪化している一方、「アニメと漫画への興味」や「将来の就職」を理由に学習する人が多く、日本文化への関心や経済的な結び付きに対する意識は依然高いことが明らかになった。 これまで1位だった韓国では12.8%減の約84万人で、インドネシア(約87万人)にも抜かれて3位に下がった。同基金によると、韓国の高校で第2外国語が必修科目でなくなったのが主な要因だが、同基金は「中国語に乗り換える人もいて、日本語の学習熱が冷めてきている」と分析している。調査は3年ごとで、今回は昨年7月~今年3月に実施した。(共同)