ただしこの図式で一つ気になる点がある。それはCSTCループは情動部分を含んでいないであろうからだ。「皮質(頭で考える)→ 線条体、視床→皮質(頭で考える)」というのは結局考えがグルグル回っているということだ。つまりここは不安の苦痛部分を説明していない。しかし不安という明らかに苦痛を覚える現象は情緒に関する脳のどこかの部位を刺激しているはずなのだ。とするとそれはやはりこの時も扁桃核→報酬系を「やんわりと」刺激しているということになるのではないだろうか?つまり不安という体験においては結局は恐怖の前触れforetaste of fear を体験しているのではないか。 私は小学6年のころ何度も扁桃腺が腫れて、除去手術をすることになった。そして夏休みに扁桃腺の片方(右?左?)の除去の手術を行った。麻酔もほとんどなく、とても苦しかったのを覚えている。最初はどんな手術か全くわからなかったから、とても不安