双極性障害のうつ状態を治療する際に、ラミクタールはうつ状態はともかく、不安感には効果が乏しいと感じることがある。 今回は種々の向精神薬と不安感についての考察である。思いつくまま書いていくので、ややまとまりを欠くかもしれない。 元々、アメリカでさえラミクタールはてんかんと双極性障害にしか適応がない。少なくとも不安障害に対し有効性の記載がない。しかし、上記2疾患以外にも試みる価値がある疾患群もある。例えば「疼痛性障害」である。ただしラミクタールの疼痛への効果は、日常臨床ではさほど効果がないと思うことの方が多い。他の疼痛専門の薬物の方が遥かに効果が高い。 高齢者のうつ状態では、極めて不安が強く心気的な患者さんが少なくとも若い人より頻度が高い。例えば、過去ログでは、 一般に老年期のうつ病は、消化管にまつわる荒唐無稽と思えるほどの心気妄想が出現することがある。例えば執拗な入れ歯の不具合、痛みの訴えや
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