2013年10月8日 by tadafumikato | Filed in 本 | 『<正常>を救え 精神医学を混乱させるDSM-5への警告』 はコメントを受け付けていません DSM-5への批判と共に精神医学を救う方策を提案する本。 —————————————————————— <正常>を救え 精神医学を混乱させるDSM-5への警告 アレン・フランセス著 大野裕監修 青木創訳 講談社 —————————————————————— 2013年5月に、アメリカ精神医学会の診断基準の改訂版、DSM-5が発表された。その内容を見ると、過去19年間の研究成果が必要十分に取り入れられており、筆者としては悪くない改訂版だと思っていた。そのDSM-5を、過剰診断を引き起こし、製薬会社を利するものとして激しく批判し続けてきた人物が、このアレン・フランセス氏である。その内容自体は納得できる部分が多いが、その言