Painful legs and moving toes(PLMT)は,なかなか日本語の病名に訳しにくいが,「つま先の不随意運動と下肢の疼痛」を呈する疾患である.その病名は,神経内科医にとってはお馴染みであるものの,多数例の報告はなく(多くても20例未満),その臨床像や予後,不随意運動と痛みに対する治療の効果についての情報は乏しい.1971年にSpillaneらにより初めてその病名が報告されたが,その後,類縁疾患として 1985 Painful arms and moving fingers 2008 Painful mouth and moving tongue も報告された.さまざまな身体部位に症状が出現しうるが,一般に症状は下肢に認められる.痛みの程度や頻度はさまざまである.基礎疾患としては末梢神経障害,神経根症,ミエロパチーが知られている.これらは頻度的に多い疾患であるが,PLMT
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