かなり前の話だが、ある時、双極性障害のうつ状態にあった患者さんが内科医院で甲状腺を検査し、 このチラージンSは多すぎるので減薬してほしい。 と内科医に指示されたことがあった。 しかし、これは精神科医がわかってやっているのである。その患者さんは、freeT3、freeT4はともに正常域にあり、TSHだけは下限以下にあった。 つまり、フィードバックがかかり、身体としては甲状腺ホルモンは過剰と感知されているのである。そのためにTSHは減少している。 この、チラージンSまたはチロナミンでもそうだが、服薬していることで自然な身体の反応が出ていると言えた。 以下、過去ログから抜粋。 甲状腺剤だが、実は精神科ではチロナミン(T3)を使うことになっているのだが、これはおそらくT3の方が甲状腺機能に対する活性が高いからであろう。チラージンSのT4は代謝されてT3に変化するのでそれで良いといえばそうなのである
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