日本肺がん患者連絡会理事長の長谷川一男さん(47)は、議員らの前でコルセットを外して訴えた。「病気で背骨が脆くなり、少し力がかかると潰れて下半身不随になる」ステージ4の肺がん患者だ。 その危険を冒しても訴えたかったのは、受動喫煙の害。自分がタバコを吸っていなくても、健康を、命を失う残酷な現実だ。 「受動喫煙によって病気になったと思う」長谷川さんは喫煙歴はないが、父親が1日に2箱吸うヘビースモーカーだった。父親は「なぜたばこの害をきちんと教えてくれないのか」という言葉を残して肺がんで死亡したという。 父からだけでなく、職場でも受動喫煙を経験した。長谷川さんは参考人質疑で、こう切り出した。 「受動喫煙によって病気になったのではないかと思っている人間です」 「今回の政府案に私は強く反対します。塩崎前厚労大臣の案においては『受動喫煙をなくす』『国民の健康と命を守る』という姿勢が明確に示されていまし