■山下芳生・共産党書記局長 自民党の萩生田光一総裁特別補佐が、政府が河野談話の検証作業を実施することに関して、新たな事実が出てくれば新たな談話を発表すればいい、と述べたことは極めて由々しき問題だ。安倍首相の「河野談話を見直すことは考えていない」という言明を否定するもので、河野談話の見直しに固執する立場の発言と言わねばならない。 根本には、日本政府の対応に問題がある。河野談話を本当に見直さないと言うのであれば、検証など必要ないし、やめるべきだ。河野談話を継承するのなら、河野談話見直し派の攻撃に対し、正面から反論すべきである。残念ながら、政府は反論・反撃という立場がない。そういう政府の態度が今回の萩生田氏の発言を招いたと言っても過言ではない。(国会内での記者会見で)