「ガラパゴス」とは、世界一厳しい眼を持つ消費者と過剰なまでの高品質で応えるメーカーが作り出した、世界の趨勢とはかけ離れた日本固有のものづくりの環境だった。そして東日本大震災は、こんな日本をさらに特殊な状況へと追い込んだ。世界との違いは、弱みにも強みにもなる。特殊な環境が生み出した製品は、世界市場では一顧だにされない可能性もあれば、世界のニーズを先取りして市場を席巻する可能性もある。重要なことは、その辺りの既知を心得て、技術を過信せず、世界が望む的確に差異化した製品を開発することだろう。東京理科大学MOT教授陣による全4回シリーズ「新・ガラパゴスからの脱出」、第1回は大震災後に激変した日本の国際競争力を考える上での視点をテーマにして議論する。(続きを読む>>>Click)