その時の相手の表情が忘れられない事もいくつかありますが、ひとつ思い出しました。 会社に入った翌年だったでしょうか、大学のイベントでOBと学生の展示会を開きたい という話があってそこに毎日コンペで優勝したわたしの作品も是非展示したいという 希望がそのイベントを企画した後輩が尋ねてきました。 今であれば学校と学生さんの事を考えてよろこんで作品を提出したのでしょうが、当時 はそんな「自慢たらしい事」はしたくなかったと思い(了見が狭かった)断ってしまっ たのですが、それ以上に後輩が衝撃を受けたのは、わたしが会社に入った頃にデザイン 室と打ち合わせ場所のパーテーションを兼ねた「棚」の設計をしていた事を聞いて 『えーほんとですか』と空いた口がふさがらない様を見て。そんなすごい事をいったと 思っていない自分が驚いてしまいました。 たぶん入った早々日本一のデザイン賞を取った「優秀な」先輩がま